行政書士として開業したばかりの私ですが、障がい福祉の分野に関心を持ち、勉強を進めています。しかし、この分野に特化した行政書士はまだまだ少なく、調べていくうちに「なぜこんなに少ないのか?」という疑問が湧いてきました。
今回は、新人行政書士目線で「障がい福祉専門行政書士が少ない理由」「これからの需要」「実務研修の場の不足」について考えてみます。また、関西と東北での違いや、情報発信の重要性についても触れていきます。
なぜ障がい福祉専門の行政書士が少ないのか?
私自身、この分野を学ぼうとしたときに感じたのは、「とにかく情報が少ない」ということです。行政書士の業務は幅広いですが、障がい福祉に関する実務の情報やノウハウがまとまっている場所がほとんどありません。
主な理由としては、
✅ 手続きが複雑で専門性が高い
✅ 実務研修の機会が少ない
✅ 相談できる先輩行政書士が少ない
といった点が挙げられます。
例えば、障がい福祉サービスの指定申請ひとつを取っても、法律の知識だけでなく、福祉業界の動向や自治体ごとのルールを理解する必要があります。これを一から独学で学ぶのは正直、大変です。
それでもこれからの需要は確実に増える!
とはいえ、障がい福祉専門の行政書士の需要は今後確実に伸びる分野です。
✅ 超高齢化社会の進展
✅ 障がい者支援の制度の拡充
✅ 福祉事業所の新規開業が増加
これらの要因から、障がい福祉サービスに関する手続きをサポートできる専門家の存在はますます重要になります。
ただ、実際に開業してみると、具体的に「どこで学べばいいのか?」という問題に直面します。
実務研修の場が少ない…新人はどう学べばいい?
正直なところ、開業したばかりの行政書士が実務を学べる環境は十分とは言えません。
例えば、建設業許可や会社設立は、セミナーや本が充実しており、学びやすい印象があります。しかし、障がい福祉関連の手続きに関しては、実務レベルの情報を体系的に学べる場がほとんどありません。
実際に調べてみると、障がい福祉関連の講座は限られており、内容も初歩的なものが多い印象です。また、地域によっては実務経験を積める機会がほぼないという現状もあります。
個人的には、以下のような場が増えてほしいと感じています。
✅ 障がい福祉専門の実務研修を受けられる講座の充実
✅ 先輩行政書士による実務指導や勉強会の開催
✅ 実務経験を積めるインターンや実習の機会
関西と東北の違い~なぜ関西には専門行政書士が多い?
私がSNSやYouTubeで情報収集をしていると、障がい福祉に関する発信をしている行政書士の多くが関西にいることに気付きました。
調べてみると、関西地方はそもそも行政書士の登録者数が多いことが関係しているようです。例えば、
- 大阪府:3,505人
- 兵庫県:1,913人
- 京都府:930人
- 福島県:730人
- 宮城県:1,006人
このように、関西地方は行政書士の数が多いため、福祉分野に特化する人が出てきやすいのかもしれません。また、大阪などは福祉業界自体が活発な地域であることも影響しているのではないでしょうか。
一方で、東北地方は行政書士の登録者数が少なく、障がい福祉関連の専門家もまだまだ少ないのが現状です。その分、今後の成長の余地が大きいとも言えます。
今後、新人行政書士が目指すべき方向性
私は、これから障がい福祉専門の行政書士を目指すにあたり、次のようなことを意識していきたいと考えています。
✅ 先輩行政書士から学ぶ(相談できる環境を作る)
✅ SNSやブログで情報発信を行い、同じ分野の仲間を増やす
✅ 自治体や支援機関とつながり、実務経験を積む機会を探る
また、福祉事業所の方々と積極的にコミュニケーションを取り、現場のニーズを学ぶことも大切だと感じています。
まとめ:障がい福祉専門行政書士はこれからの時代に必要!
障がい福祉に特化した行政書士は、まだまだ少ないのが現状ですが、これからの社会では確実に求められる存在です。
とはいえ、実務を学ぶ環境が十分でないため、新人行政書士としては「どうやって勉強していけばいいのか?」と不安を感じる場面が多いのも事実。
今後は、研修制度の充実や情報発信の場を増やしていくことが、この分野を盛り上げる鍵になると考えています。
新人行政書士として、まずは一歩ずつ学びながら、障がい福祉の分野で活躍できるよう努力していきたいと思います!
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